「住まいの温熱環境とアンチエイジング意識・満足度」の調査結果
「住まいの温熱環境とアンチエイジング意識・満足度」の調査結果2020.11.09

旭化成建材株式会社(本社:東京都千代田区、社長:山越 保正)
快適空間研究所(以下、「快適空間研究所」)は、
できるだけ冷暖房設備にたよらない「あたたかい空間」での
“心と体と懐があたたかくなるいきいきとした暮らし”を「あたたかい暮らし」と定め、
その空間の普及のために情報発信、啓発活動を続けています。

“肉体的・精神的な老化を少しでも抑え、
心も身体も健康で、若さ・若々しさを保つことと
そのための取り組み”を「アンチエイジング」と定義し、
住まいの温熱環境(あたたかさ、涼しさ)と居住者の「アンチエイジング」意識・満足度の
調査結果をご紹介いたします。

■「アンチエイジング」への興味と心がけ


出典:PR TIMES

「アンチエイジング」に興味がある項目について見てみると、
女性では、1位「肌の若々しさ」56.9%、2位「体力の維持」52.8%、3位「気持ちの若々しさ」44.3%
と続いた一方、
男性は「体力の維持」48.1%が1位、2位「足腰の力の維持」39.6%、3位「脳の力(考える力)の維持」28.7%でした。

「アンチエイジングに興味はない」を除くすべての項目において、
男性よりも女性の興味が上回っていますが、
女性では、肌や気持ちに関するアンチエイジングへの興味が高いのに対して、
男性は見た目の若々しさよりも身体や脳に関する能力への興味が高い傾向にあります。


出典:PR TIMES

アンチエイジングのために心掛けていることは、
男女ともに「規則正しい生活・食事」が最も高くなっています。
他に高い項目は「食事の栄養バランス」「適度な運動」「良質な睡眠」と続き、
仕事とボランティアを除くすべての項目において女性の方が高くなっています。

女性がアンチエイジングで最も興味のある「肌の若々しさ」を保つことについては、
室内環境と皮膚水分量の関係についての既往研究で、
室内の絶対湿度、相対湿度および室温が高いほど、皮膚の水分量が多くなるという結果報告があり、
また、一般的にも、保湿をすることが大切だということは知られています。

しかし、「規則正しい生活・食事」と比べて
「部屋の温度管理」「部屋間の温度差をなくす」「部屋の湿度管理」を心掛けている人は、少なくなっており、
「肌の若々しさ」のために、室内の温度・湿度管理まで意識が及んでいる人は少数であることが分かりました。

■住まいの温熱環境と、女性の「肌」の関係について

室内の温熱環境と女性の「肌の状況」の関係をみるため、
住まいの温熱性能別に、女性の冬の「肌の状況(乾燥・みずみずしさ)」に
満足している割合を比較してみます。


出典:PR TIMES

温熱性能が高い住まいに暮らす女性では、
「肌の状況」に満足している人は87.9%と、
温熱性能が低い住まいに暮らす人(60.6%)よりも、27.3%高くなっています。

出典:PR TIMES