在宅ワークの普及などでお家時間が増えるなか、
細菌やウイルス対策として「抗菌リフォーム」が注目を浴びていることをご存知ですか?
今回は代表的な抗菌リフォーム例をご紹介いたします。
①抗菌機能のある薬剤で室内をコーティングする
最も手軽な抗菌リフォームとして最近注目を浴びているのが、
抗菌機能のある薬剤や塗料でコーティングする方法です。
人体に無害な薬剤で室内の壁や床などをコーティングし、
細菌が増殖しにくい環境を整える手法があります。
薬剤の性質にもよりますが、
家具家電を部屋に置いたままコーティングできる薬剤も登場しており、
家具などを動かさなくても良いのは便利です。
このように室内を抗菌機能のある薬剤でコーティングするリフォームなら、
半日〜1日くらいの所要時間で施工が完了します。
スピーディーに施工できるので、
「急いで抗菌リフォームしたい!」と考えるお客様におすすめです。
②抗菌塗料で外壁塗装する
出典:リショップナビ
一般的な一戸建ては、10〜15年を目安に外壁をメンテナンスする必要があります。
その際に抗菌機能がある塗料を使用し、細菌が増殖しにくい外壁にするという方法です。
ただし外壁への抗菌機能は、主にカビの抑制を想定している商品も多くあります。
もちろん抗菌塗料の中には「ウイルスの増殖抑制を期待できる」と謳っている商品もあり、
そういった商品であればウイルスの抗菌については期待できるのかもしれません。
③抗菌機能のある壁紙や床材に張り替える
出典:リショップナビ
抗菌効果のある壁紙はサンゲツなどの有名メーカーも販売しており、
実際の科学試験で抗菌効果の検証も行われました。
サンゲツでは、「ヒカリケアSG5716~5737」という抗菌壁紙の機能について、
次のようなウイルスや細菌への抗菌効果を実証しています。
・A型インフルエンザウイルス(H1N1)
・ネコカリシウイルス(ノロウイルス代替)
・O157(腸管出血性大腸菌)
・MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)
・高病原性鳥インフルエンザH5N1ウイルス
このように、
抗菌壁紙を室内に張ると感染症の原因となる細菌やウイルスの増殖を抑制できることが、
科学的に証明されています。
④部屋の壁を漆喰にリフォームする
出典:リショップナビ
近年の新築住宅や分譲マンションでは、クロス張りの壁が主流ですよね。
先述のように抗菌壁紙を張る方法もあるのですが、
「より徹底的にウイルス対策をしたい」と考える方であれば、
室内の壁を漆喰に変える抗菌リフォームも検討したいところです。
なぜ室内の壁を漆喰にすると抗菌リフォームになるのか。
それは、漆喰という素材自体が抗菌機能を持っている天然素材だからです。
漆喰はpH12以上の強アルカリ性を示す素材であり、
この強アルカリ性こそが抗菌作用そのものなのです。
強アルカリ性というのは、
細菌やウイルスを含めた生物にとっては非常に生きにくい環境だと言えます。
そんな強アルカリ性を示す漆喰だからこそ、
細菌やウイルスの増殖を防ぐ効果があるんですね。
なお現在クロス張りの壁を漆喰にリフォームするには、
1度クロスを剥がしてから漆喰を塗る必要があります。
また、下地の状態によっては複数の工数を踏まなければならないケースもあるので、
壁紙張り替えよりは大掛かりな工事になると考えておきましょう。
4つのリフォーム例を紹介させていただきました。
1日で手軽に済ませられる施工や、
長期間にわたり抗菌効果を期待できるものもありますので、
お客様に合わせて抗菌リフォームの提案をしてみてはいかがでしょうか?
出典:リショップナビ